逃げ惑う人々、崩れる建物、高層ビルよりもなお高くのしかかる影。
「番組の途中ですがニュースをお伝えします。先ほど16:30頃、△△県○○市に怪獣が上陸しました。予想される被害の規模を表すMMは『5』です。周辺にお住まいの方は落ち着いて行動してください。」
怪獣です。
特撮物を見たときにふと思う「日本って怪獣に襲われすぎじゃね?」を地で行く怪獣小説です。
章ごとに違う怪獣が登場し、それが出現した時真っ先に調査を行う
気象庁特異生物対策部、通称「気特対」の活躍を描きます。彼らの仕事は情報を可能な限り集めて報告する事です。それを元に「MM/モンスター・マグニチュード=怪獣震度」が出され、気象庁からの避難勧告、怪獣への攻撃等の対処が行われるのです。
自衛隊はどうしたのかって? もちろん登場しますよ。きちんと怪獣を撃退してる分、ゴジラシリーズで負け役やってる自衛隊よりも優秀かも……?
SFという体裁を取る都合上、科学と怪獣を共存させるのに少々設定で「ズル」をしてる感もありますが、「特撮的怪獣小説」という珍しい物をしっかり本に出来るレベルで出してきたのは良いアイディアですね。「MM」の由来や気象庁と怪獣の関係、国際社会と怪獣の関係等、いちいち真面目に書いてあるのが面白いです。
・他の「怪獣(っぽい物が出てくる)小説」 『MM9』と同じ本屋で発見した『
鯨の王』は深海の鯨をテーマにしており、『
山本弘のSF秘密基地(MM9作者さんのサイト)にも紹介されている
海の底』、同じ作者の『
空の中』も怪獣(っぽい生物)をテーマにした作品らしいです。
この三つは出てから結構経ってるので、古本屋でも入手できるかもしれません。
テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
- 2008/02/19(火) 17:05:35|
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